お問い合わせ

Aspire

ホーム/Aspire

ロジカル・シンキング総集編

2017-03-14T17:19:28-04:0008/07/2012|Aspire|

「グローバルで通用するロジカル・シンキング」、最終回の今回は、これまで11回にわたり学んできたロジカル・シンキングの手法を総ざらいします。 ロジカルシンキングの重要性 ロジカル・シンキングとは、ある課題に対し、さまざまな切り口から、かつ無駄なく漏れなく物事を考え、本質的問題を発見し、その問題に対して正しい方向性だと思われる「仮説」を立て、そしてその仮説を効率よく「検証」し、最終的に納得のいく判断を下す ―― というプロセスのことです。そして、ロジカル・シンキングのプロセスでもっとも重要なのは、「本質的問題を発見」し、「正しい問題(=本質的問題)を解く」ことです。 日常業務に追われる中で、自分が知っている、或いは現在分かっている事実を基にして、短絡的に結論を出し、部分的解決に走ってしまうケースは意外と多く見かけるものです。問題解決の際にまず重要なことは、「正しい問題を解く」ということです。間違った問題を正しく解いても、より深刻な問題に発展してしまいます。一見、「問題」だと思われることでも、あらゆる切り口から漏れなく課題を分析してみると、「本質的な問題」はまったく違うところにあるかもしれません。 だからこそ、ロジカル・シンキングを使い、そのプロセスの要である「本質的問題を発見」し、「正しい問題(=本質的問題)を解く」ことが重要なのです。 そのための基本的な思考方法として、「MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)」をご紹介しました。「(各事柄の間に)重なりなく、(全体として)漏れなく」分析していく思考方法です。そしてロジックツリーというツールを活用して、MECEを「見える化」していくことが、ロジカルシンキングの出発点となります。 仮説立案、検証、分析 当たり前の仮説を出して、実験、検証しても、問題解決のレベルは上がりません。分析、論理、これまでの経験、連想、想像まで活用して、発散的に新しい方向に広がるような思考の方向性を持って、斬新な仮説構築を目指すことが必要です。それには、日々の出来事の中で常に仮説的思考を活用し、トレーニングすることが必要です。また、思考を整理するためには、数々のフレームワークが有効であることも本コラムで紹介しました。 ロジカルに物事を考える習慣をつける 具体的にプロジェクトを進める際、イッシューアナリシス・シートを作成し、それに沿って仮説立案、検証、分析の作業を行うことが効率的です。イッシューアナリシス・シートの基点はロジックツリーです。常にMECEを念頭に置きながら、思い切った仮説を立案し、それを検証するために必要な分析方法やデータソース、アウトプットのイメージを具体的に描きながらプロセスを進めていきます。 説得力ある論理構成 仮説の検証、分析を経て結論を導き出すことができたら、それを説得力のある論理構成でプレゼンテーションをし、チームや組織、クライアントからの賛同を得なければなりません。そのためには、ピラミッドストラクチャー、そして「空・雨・傘」の根拠3分割法を参考にするとよいでしょう。ピラミッドストラクチャーでは、「So What?」「Why So?」の思考に基づき、結論と根拠、そして根拠のそのまた根拠を導き出して結論を支えます。「空・雨・傘」は、企業の戦略策定プロセスそのものです。「空・雨・傘」に基づき、ワンスライド・ワンメッセージのプレゼンテーションを作成し、誰が見てもキーメッセージとその根拠が明確に伝わるように心がけましょう。 ロジカル・シンキングは、一朝一夕で身につくものではありません。英語の単語と文法を覚えたからといって、すぐに今日から流暢に会話ができるようになるわけではない ...

分析をまとめ、説得力のあるプレゼンテーションを行う

2017-03-14T17:19:36-04:0007/10/2012|Aspire|

前回までで、仮説検証、分析がすべて終わりました。残すところはプレゼンテーションです。今回のコラムでは、そのプレゼンテーションについて解説します。 ピラミッドストラクチャーとは、キーとなるメッセージとその根拠をピラミッド構造で表したものです。効率よいコミュニケーションを図るための手法であり、相手に分かりやすくロジックを伝えると同時に、準備の過程でどういう分析が足りないかを発見するためにも使われます。 ピラミッドストラクチャーの作り方 ピラミッドストラクチャーの作り方は次のとおりです。 まず、結論を言う(キーメッセージ) その根拠を3つに分ける(大分類)→結論、根拠A、根拠B、根拠C→結論の再確認、という構造で話す 根拠Aをさらにひとつの結論と考えて、根拠A、根拠a1、a2、a3、従って根拠A、という構造で話す(小分類) 最後に、スライドは1枚で1つのメッセージにする(ワンスライド、ワンメッセージ) このように、ひとつ上位の箱を、3つの箱が支え、その3つの箱をそれぞれ小さな箱が支える、という構造で積みあがることから、この論理構成の方法はピラミッドストラクチャーと呼ばれています。 空・雨・傘」:根拠三分割の方法 「空・雨・傘」とは、「空を見て、雨が降りそうだから、傘を持って行こう」、というように、根拠を3分割して説明し、意思決定に至った説明をロジカルに行う手法です。 きわめて簡単なように思われるかもしれませんが、この「空・雨・傘」は、企業の意思決定を支援するフレームワークとして非常に強力なものです。 まずこの人物は、「今日は外に出かけたい」という方向性を持っています。そこでこの人物は空を見上げ、観察します。温度、湿度、雲行き、風の強さ、空の色…。これらは今日の天気を決定する大きな要因となるからです。そしてこの人物は予測を立てるのです。「今日は雨が降りそうだ」。これはあくまで予測で、あたるかもしれないしあたらないかもしれません。しかしこの人物はそう思い、そして「傘を持っていこう」ということを決めます。 ここで、「なぜ傘なのか?」というのが大事な点です。雨が降るとしても、他にオプションは色々あるはずです。電車ではなくタクシーにしようとか、レインコートを着ていこうとか。あるいは今日は出かけないようにしようという選択もあるかもしれません。しかしこの人物は、これらの選択肢がある中で、傘を持っていくことを決めるわけです。 「今日は外に出かけたい」というのは、「市場トップの座につきたい」というような企業が目指すベクトルです。それを実現するためには、「外部環境はどうなのか?」を分析します。これが「空を見る」の部分です。「雨が降りそうだ」というのは、外部環境分析の結果、導き出したマクロ環境や顧客、競合の動向などに関する「仮説」です。その上で、取るべきアクションを決めるのです。それが「傘を持っていく」です。 繰り返しになりますが、「なぜ傘なのか?」が大事な部分です。もし傘しか持っていないのならば、企業の場合、アクション決定の際にリソース制約という課題が存在しているということになるでしょう。「タクシーではなくて電車に乗りたいのだ」が理由であれば、それはターゲットの問題。そして「レインコートはスタイルに合わないから着ない」となれば、それはポジショニングの問題です。 見えてきましたか?「空・雨・傘」は、企業の戦略策定プロセスそのものなのです。従って、これまで行った分析を、「空・雨・傘」の手法でプレゼンテーションを組み立てることで、よりロジカルに、説得力を持って企業の戦略策定につなげていくことができるのです。 プレゼンテーションでは、下記のようにワンスライド・ワンメッセージを心がけ、誰が見てもキーメッセージとその根拠が明確に伝わるようにしましょう。 次回は最終回です。これまで見てきたロジカルシンキングのプロセスを総ざらいしましょう。

コンサルタントの武器「フレームワーク」<その2>

2012-04-10T23:04:16-04:0004/10/2012|News, Aspire|

[av_heading heading='コンサルタントの武器「フレームワーク」<その2>' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 今回も前回に引き続き、ロジカルに仮説検証、分析などを行い、解決策立案につなげるために役立つフレームワークをご紹介します。 SWOT分析 ...

コンサルタントの武器「フレームワーク」<その1>

2012-03-13T23:01:40-04:0003/13/2012|News, Aspire|

[av_heading heading='コンサルタントの武器「フレームワーク」<その1>' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 フレームワークの活用で効率的な分析を 前回のコラムの最後で触れましたが、情報の収集、整理、分析・検証を行う際、いくつかの適切なフレームワークを活用すると、ロジカルかつ効率よく仮説検証を進めることができます。今回は、仮説検証のプロセスにおいて役に立つ、コンサルタントの武器ともいえるさまざまなフレームワークをご紹介します。 ...

説得力のある主張をつくる

2012-01-17T22:09:25-05:0001/17/2012|News, Aspire|

[av_heading heading='説得力のある主張をつくる' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 慣れ親しんだものからの脱却を図る「So What?」「Why ...

ロジカルに思考を整理するために<その2>

2011-12-13T22:01:31-05:0012/13/2011|News, Aspire|

[av_heading heading='ロジカルに思考を整理するために<その2>' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 グローバルリーダーは「答え」を知っている必要はない 日本のビジネスパーソンは、「問題を発見して解決する能力に欠けている」と一般的によく言われます。それは、受験勉強などでも言えることですが、正しい回答をあらかじめ暗記して答えられる能力は身につけていても、根本的な「真の問題」がどこにあるのかということを考える癖がついていないことから来るものです。しかし、状況が頻繁に変化する今日のグローバル社会においては、あらかじめ回答を用意できるような問題はほとんど存在しません。ですから、リーダーは答えをあらかじめ知っていることが大事なのではありません。あらゆる難題に直面するごとに、「答えにたどり着くための思考プロセスを持っているかどうか」がグローバルリーダーに必要不可欠な能力ともいえるでしょう。その中でロジカル・シンキングは言語や文化の壁を超えて世界のどこに行っても通用する、いわば、世界共通言語なのです。 ...

ロジカルに思考を整理するために<その1>

2011-11-15T21:47:11-05:0011/15/2011|News, Aspire|

[av_heading heading='ロジカルに思考を整理するために<その1>' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 「重なりなく、漏れなく」- MECE ...

ロジカル・シンキングの思考のスタンス

2011-10-11T21:31:57-04:0010/11/2011|News, Aspire|

[av_heading heading='ロジカル・シンキングの思考のスタンス' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 前回コラムのブレーン・ティーザー解説 「世界中で、ホテル使用サイズのシャンプーとリンスは1年間にそれぞれ何本消費されているか推測しなさい」 ...

ロジカル・シンキングとは? Brain Teaser ~頭の体操~

2011-09-13T17:32:09-04:0009/13/2011|News, Aspire|

[av_heading heading='ロジカル・シンキングとは? Brain Teaser ~頭の体操~' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 ロジカル・シンキングはなぜ大切? 「ロジカル・シンキング」、つまり「論理的思考」とは何でしょうか。 ...

良い仮説をつくるために

2011-02-14T22:10:12-05:0002/14/2011|News, Aspire|

[av_heading heading='良い仮説をつくるために' tag='h3' style='' size='' subheading_active='' subheading_size='15' padding='30' color='' custom_font='' admin_preview_bg=''][/av_heading] [av_textblock size='' font_color='' color='' admin_preview_bg=''] ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。 精度の高い仮説が早く正しい結論に導く 仮説思考とは ...

Go to Top